まごまご旅日記 5
北海道篇 2


■ 8/18 Mon ■

開陽台らしき天気、パッキングをしてるとふくちゃんが足を洗ってる。どないしたん?と聞いたら、頭も洗って体も拭いたんやて、長いこと連泊してたらなぁ。それでも中標津、温泉あるのに、ハイジで皿洗って自分の体洗うてない。。。思わず笑うてしまう。出がけに60は楽に越えてるじいさんに会う。去年もここで会うたような気がして、そういうたら、ほぼ毎年ここに来てると。初めて来たのが70年だと、まだ開陽台という名前もない頃の話。世の中にはえらいのんがなんぼでもおるんやなぁ、3年続けて走ってきて、一区切りやなあなんて思うてるのがなんか恥ずかしいような気がする。
いつもの西20何線かの直線のダートで記念写真を撮って(笑)、中標津へ。中標津を過ぎるともうほんまに目的を達成してしもたような気がして気合いが入らない。別海まで走ってすぐ休憩。7年ほど前に来たときに旧駅舎で飲んだ牛乳がおいしかったので、またそれを飲もうと思うて旧駅舎を捜したけどない。むちゃくちゃ立派なバスターミナルになってしまってる。聞いたら、あの広場のところに旧駅舎があったらしい。7年前でももうすでに廃線になってしまってて、牛乳売ってるお爺ちゃんとお婆ちゃんが夏でもストーブつけておったのに、なんて懐かしんでもしゃあないか。変わるものはどんどん変わる。
※帰ってから聞いた話では別海には原発誘致がらみで金が流れ込んでるらしい。やだねぇ〜
オホーツクから根室にかけての昔の鉄道の駅舎は、道の駅とかバスターミナルとかに変わって、どこもむちゃくちゃ立派。その町で一番立派な建物みたい。根釧原野のなかをたんたんと走って根室まで。別海のバスターミナルに較べれば根室の駅は情けないくらいぼろい。仮にも東の終着駅ならもう少しとかとも思うけど、別海のようにあまりに立派すぎるのも東の果てという気がしないからよくないのかもしれないな(笑)
で、きっと誰かがもうやってたけど終着駅、そこから先はもう無いという鉄道の駅ばかり回るのもおもろいなあ、それも鉄道ではなくてバイクで回るというのがなんか変やねんけど、そんなことを考えてしまった。
納沙布に向かう。やはりいまひとつ気合いが入らない。これで4端達成だというのに、どうも納沙布のイメージからして北方領土問題とかがからんで、おまけに展望タワーまで建ってるし、果てというイメージからほど遠いような。納沙布灯台の前でいちおう証拠の記念写真。それでもどうもしっくりしない。納沙布灯台には最東端とはぜんぜん書かれてへんし、ちょっと戻って最東端と書かれた看板の前でもう一度証拠写真。それでもそこには「日本最東端」ではなくて「本土最東端」だもんな。やっぱりこんなとこにも北方領土の影がついてまわってる。すぐ横には「北方領土を返還させるべくここにもう10ぺんも来たんじゃ、おら、おら」という右翼の建てた看板があったし(笑)
とにかく4端は制覇するにはしたけど。。。近くのみやげもん屋を覗いて回る。寒いから鉄砲汁でも飲みたいなあと思うてたら、ある一軒で入ってくる客に配ってた。テーブルを見たらカニにかじりついてるのがいてる。どっかでボクもカニにかじりついたれと思うてたから、即決。店の表で花咲を買うてハサミを貸してもろてゆっくりテーブルにすわってカニをせせり始めた。で、花咲を買うときによこに毛ガニみたいな小さいのがあるので、それ何カニと聞いたら、クリガニというらしく1ハイ150円。ええいどっちも食うたれと思うたけど、そのクリガニがうまい。花咲1ハイやったら、クリガニ5ハイのほうがぼくはええなあ(笑)それから2ハイのカニを食べるのに延々1時間半。最後には店のおばちゃんに「あんた、まだ食べてたの」と言われる始末。そのおばちゃんはまたボクの前に坐ってカニの講釈を始めた。「ロスケが・・・」なんやかんやというてたけど、ようわからん。うまかったらええねん。やっとのことで納沙布出発。えらい予定外の時間を食うてしもた。走り始めて初めて4端達成の実感がわいてきた。もうこれで帰れる、あとは帰るだけやという気持ち。もうこんなことは2度とせんよ(笑)

根室までは半島の北側を回って、市内から今度は反対に南側を走る。初田牛とか、そこらを走ってると車もほとんどなくて、回りは原生林で気持ちがいい。霧多布まで走って琵琶瀬展望台で休憩。観光バスから人が  ぞくぞくおりてくる。でも見てたらほんまどこでもええようなところで記念写真を写してるのね、あの人たち。トイレをバックに写すなよな(笑) どうもこういう観光然としたところは落ち着かないでタバコ1本だけで出発。厚岸の道の駅に寄ったらここもひどく立派。牡蛎でもちょっと食うたろと思うたのに立派すぎて休憩にならない。厚岸から44号に出ると退屈。釧路までちゃらちゃら走って、和商市場に直行。時間がちょっと早いけど晩メシを兼ねて今年もやりました、ウニ丼。ウニのヘギまるごと1枚のせて、おまけにイクラをちょっと乗せて、そんだけやるとさすがに高いけど、泊まりに金使うてへんからしれてるわな(笑)
満腹になったところで帯広めざして出発。走りながらどこで寝るか考える。帯広だとまたテント張る場所考えんなあかんし、ある程度進んでおかなあしたしんどいし。で十勝川の河口をめざす。44号から離れてナウマン国道に入ると真っ暗。ほとんどすれ違う車もない。目の前にはキラキラ光る道路脇の反射板だけ、まるで闇に吸い込まれて行くような気持ちになる。河口橋を渡って大津へ。暗くて河口に出る道がわからない。
そのまま走って長節に向かう。見たら「ここは国有の海浜です」という看板がある。ここらで張ったらええんやなと思ったけど水がない。さらに進むと道にゲートが閉まっていた。そこから先はキャンプ場らしくて、めんどくさいからそこでもええかと横の駐車場を通り抜けて入って行くと、これまたやたら立派。ログキャビンがあってそこでいかにもアウトドア風情のおっさん連中が火をぼんぼん起こしてまさにアウトドアをしてる。テント場がわからんかったのでそのおっさん連中に尋ねたら、ここは300円取られるよ、まあええか300円くらいと思いつつ、水さえあったらあっちの浜でテント張るんだけどというと、あ、それならそのほうがいいよ、そこで水もろて行きなさい。見るとすごい竿が20本も並んでる。何、釣るん?と尋ねたら、サーモン。すごい竿だったなぁ、それもずらっと並んでるのもすごかった。
真っ暗の浜でテントを張って、中に入った瞬間に雨がぽつりぽつり降り始めた。コーヒーを入れてロウソクの火をじっと見てるとどっと疲れが出てきた。火を吹き消すと、太平洋の海鳴りが

【開陽台→豊頃町 386.7K/5696.6K】



まごまご旅日記 ■ 8/19 Tue ■

起きたら霧雨。たいしたことはなかったので走り始める。明るくなってわかったけど道路沿いに何軒(?)もサーモン狙いのほったて小屋が建ってる。ふ〜ん。
とにかく風呂に入りたかったので道道をつないで池田を素通りして十勝川温泉へ。大きなホテルばっかりで安く入れそうなところが全くない。ローソンのにいちゃんに教えてもろてサイクリングターミナルの風呂につかる。300円。誰もいなくて体の隅まで洗えた(笑)さらに道道73〜75とつないで新得に抜ける。なんてことはない道。管野温泉かぁ、今年も入りそびれた、また来んなあかんようになってしもたなあ。
狩勝峠を越えて東山から麓郷を通って富良野。このあたりまで来るともうあったかいし、第一、風景がのどか。この次はこんなへんでぼーっとしてたいなぁ。もう走り回るのも疲れた。富良野の目的は唯我独尊のカレーだけ。お約束のようにしっかり食べて、さてどっちを回って札幌に出ようか思案。R38回りで歌志内を抜ける。
歌志内...悲別ロマン座、倉本聡のこの感性はどうも好きになれない。歌志内は歌志内で決して悲別じゃない。たしかに炭坑で栄えたけど、映画なんか札幌より早く封切られたらしいけど、やっぱり悲別じゃない。かつて炭坑で栄えたとかを残していくのはいいけれどやっぱり悲別じゃない。ま、田中邦衛のキャラクターも好きやないし、「北の国から」も好きじゃないから、いつも麓郷は通っても「北の国から」の舞台なんて見に行ったことないからどうでもええねんけどね。砂川から川向かいに渡ってR275で札幌へ。とよのマンションにころがりこむ。
とよのCDだらけの部屋にて
夜にとよと街に出てMojo(大学時代バイトしてた店)。いまは明彦の弟がやってた。明彦とかケ〜スケの消息はわからず、たまにふらっとMojoにやってくるらしいけど。いまはもう場所も変わってしまったけどやっぱり懐かしい。この店で教えられたことがいっぱいあったんだなあとふと思う。

【豊頃町→札幌 355.6K/6052.2K】



まごまご旅日記 ■ 8/20 Wed ■

起きたらとよはもう仕事に行ってしまっていない。一人でコーヒーを入れてゆっくりまご日記を書く。あちこちのボードに書き込みしたりしてるともう12時を回った。なんぼなんでもゆっくりしすぎ。きのうまでとは違ってからっと晴れ上がってる。こんなときに部屋の中におるのも変。札幌の街の中をちょっとうろついて北大へ。高井先生の研究室に行ってみると人間ドックとかでいなかった。他の研究室も夏休みで誰もいない。ま、しかたないかとローンでタバコを一服すってクラ館の前まで来ると前から高井先生がひょこひょこ歩いてきた。偶然とはいえちょっとずれてたら会えなかったわけだし不思議なもんを感じる。「先生ももう55かな」「何言ってるんだい、もう去年還暦だぜ」高井先生とはクラ館の前で立ち話をして別れた。北大のメイン通りを2年前と同じように流して、やっぱりポプラや樹木の緑の多さにいまさらながらいい大学だったなとオジン臭く感慨に浸る。3軒の下宿の前を通ってから一気に北上して石狩まわりで小樽へ。銭函からは1週間前に走った暑寒別の山並みが海越しに見えて気持ちがいい。
こないだ家にカニを送った店で遅めの昼ごはんにいくら丼とハラスを焼いてもらう。安い、旨い。腹もいっぱいにしていざ出発。
赤井川村を越えて仁木に出る。あんまりおもろい道ではなかったけど、走りだしてすぐに小樽の街が見おろせる展望台からの眺めは抜群。やっぱり晴れてるのとそうでないのでは大違いやな。
5号線に出てちょっと走ったらニセコと羊蹄山がくっきり見える。ここらは去年陽子さんと走ったとこやね。倶知安の町を過ぎたところで夕陽タイム。今回の北海道で唯一の夕陽タイム。空の雲はもう秋。
日が暮れて長万部のセブレブで休憩。そこで出会った琉球と一緒に函館まで走って、ちょっと腹の足しに回転寿司食いに行こうかと函館の街まで出たけど無い、もう閉まってる。ふっとあったジンギスカン屋に飛び込んだらそれがまたジンギスカンというより仔羊を焼いて食べさせてくれる店で、あのジンギスカンを想像してたけど全く違う食べ物のような。しかし講釈が多いけれどうまい、臭くないのだ。
さてフェリーは1時発。これで今年の北海道もおしまい。

【札幌→函館 329.2K/6381.4K】



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