あいうえお順INDEX 



 カトリーヌ・コルシニ『彼女たちの時間』 (2001 仏) ★★


 いかにもフランス映画、もったぁーって感じ。わかったようでわからん。
 女の友情ってやつですか? 日本公開でのコピーが《あなたは私の友達であり、恋人であり、わたしであり、わたしではない》(。_゜)〃ト゛テッ! これってですねぇ、ルイーズ(パスカル・ブシェール)の立場から見た場合でしょう。この映画のメインってのは、ルイーズの側にあって、ナタリー(エマニュエル・ベアール)じゃないはず。と、すると、エマニュエル・ベアールに対して、パスカル・ブシェールが弱すぎ、平凡すぎる。ナタリーが陽なら、ルイーズは陰なわけで、ナタリーが目立つというのは仕方がないにしても、ナタリーというより、エマニュエル・ベアールにばかり目が行ってしまうだもん。パスカル・ブシェールじゃなくて、ちょっと薹がたってはしまっているけれど、ジェーン・バーキンだったりしたらって思ってしまう。まぁ、逆でも良かったかな。エマニュエル・ベアールが気ままなナタリー演じているより、おろおろと後を追おうとしてはぴしっと叩かれるルイーズのほうが、見ていてサディスティックになれてよかったよ。
 でもやっぱりあまりおもしろい話じゃないな。レディコミっぽいといえば、レディコミなんだけれど、レディコミにしてはそうエロくもないしね。あれ?フランスにレディコミなんてのあるんか? レディコミってどっちかというと、ボクは好きなほうだけれど、こういう類のレディコミってのは好きじゃない。
 舞台演劇がちょこちょこ織込まれて構成としてはいいんだけれど、やっぱり全体の流れとして、いじいじ感のほうが先に立ってしまう。そんな映画。アニエス・ゴダールの、濃い目の色調のカメラくらいかなぁ。



La Repetition
製作 フィリップ・マルタン
監督 カトリーヌ・コルシニ
脚本 カトリーヌ・コルシニ / マルク・シリガス
撮影 アニエス・ゴダール
美術 フランソワ・アブラネ
音楽 ルイ・コラン
衣装 マルティーヌ・ラバン
出演 エマニュエル・ベアール / パスカル・ブシェール / ダニー・レヴィ / ジャン=ピエール・カルフォン / サミ・ブアジラ / マリル・マリーニ / クレマン・エルヴュ=レジェ / マルク・ポネット

↑投票ボタン




2003年12月03日(水)
 ≪   ≫   NEW   INDEX   アイウエオ順INDEX   MAIL   HOME 


エンピツ投票ボタン↑
My追加