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 ▼ 小津安二郎『東京物語』 (1953 日)

  う〜〜ん、とうなってしまいましょう。これほどまでに完璧とは・・・
 たいがいのことは語り尽くされて、ボクのごたくなんかより、デジタル小津安二郎を参照して下さい。以上、おしまい。
















 でもなんか書いちゃお(^_^ゞ なんで今さらながらに『東京物語』を見直そうとしてみたかというと、そのきっかけは単純で荒木経惟なんですネ。ここらあたりにボクの思考、嗜好のリニアモーターカーが走っていますでしょ。というわけで、なんで荒木経惟が『東京物語』を言うのかという視点でしか見ようとしてないです。
 まずいきなりの尾道の船着き場のシーンですね、栗吉材木店にのけぞりました。これはまさに桑原甲子雄じゃないですか。動く桑原甲子雄。もうこれだけで、何故に荒木経惟というのは氷解しましたのです。さてそれだけでとまらずに出てくる、出てくる、時代を切り抜いてしまったショットの連続にのけぞりっぱなし。たとえば建設現場の鉄骨なんかボクはむちゃくちゃに好き。それとか長男の息子の机が老夫婦が来るというので廊下に出されるでしょ、そこんところの廊下突き当たりのショットとかネ、廊下というと熱海の旅館の廊下突き当たりのショットが、先のショットに重なって、あれれとか思わせてくれておもしろかった。
 それでね、写真という視点から見ていたんだけど、やっぱり誰もが認める日本映画最高の傑作なわけで、いつの間にか、映画に引っ張り込まれてしまってた。とは言ってもある程度、年齢くわないと退屈極まりないかもしれない。実際ボクも30年以上も前に見てるには見たものの退屈だったし、その記憶から、ここ数年なんで小津と騒がれるのかようわからんかった。わかってたら人生変わってたかも(笑) いや、そのこと(年齢をとらないとわからないことがある)さえも原節子の口を借りて語られてしまってんだから。多分、いま20代で、小津うんうんカンヌンと言うてても、きっとボクのように50になったららまた違う見る目が出てくるんだろうな。そういう意味で言うと、平山周吉=笠智衆の年齢になったときにまた見てみようと


製作 山本武
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧 / 小津安二郎
撮影 厚田雄春
美術 浜田辰雄
衣裳 斎藤耐二
編集 浜村義康
音楽 斎藤高順
出演: 笠智衆 / 東山千栄子 / 原節子 / 杉村春子 / 山村聡 / 三宅邦子 / 香川京子 / 東野英治郎 / 中村伸郎 / 大坂志郎 / 十朱久雄
★★★★★



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2003年03月20日(木)
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