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■ ▼ サミュエル・フラー『裸のキッス』 (1964 米)
原題『THE NAKED KISS』だからそのまま『裸のキッス』ってんだろうけれど、「(根性)まる出しのキッス」「剥き出しのキッス」ってところ。わかったようでようわかりませんが(-.-;) こういうのをB級カルトってんか? あん、たしかにしょっぱなのヅラぶっとびはドギモを抜かれる。油断してた。をー、そういう映画なのね、と思ってたら、何をやらかしてくれんだか、をひをひ、いつからそのような善人のサクセスストーリーなんだよぉー。あぁん、これじゃあ、テレビドラマよりタチ悪いじゃないの。障害児の病院のくだりなんかは吐きそう、ある意味、グロですよ、グロ。子どもを使って、これは悪趣味意外のなにものでもない。ここらで見るの止めたろかと正直思った。このサミュエル・フラーって人の本意がすごくつかみづらい。そういうところが隠れたファンがけっこういるってことなのね。そこんところは、我慢して最後まで見たけれど、ボク的には?が5つも6つもついてしまう。 さて、そのボクにとってはゲロもののお子様シーンが、どっこいそれがロリコン変態の伏線ってわけでしょ。はにゃ(・_・?) 飛躍しすぎんだって。ボクとしては不条理的飛躍ってのにはついれ行けるはずなんだけれど、こうもリニアモーターカーのような飛躍をされてしまうとほんと降参なんだって。 なんとか、後半で、それらしくはなってくる。つまりアメリカTVホームドラマ的おめでたい話じゃないぞってなってはくるけれど、どうも一度ハナについた汚臭はぬけきらないまま。いったいなんだんねん?ってところで90分で終わってくれてよかった。興行的に大失敗に終わって、これ以後、サミュエル・フラーの製作はほとんどなくなったというのもさもありなんってところ。 好きな人は好きなんでしょ。ボクはパス。でもフラー自身、65年に『気狂いピエロ』に出演してるってんだから不思議。
THE NAKED KISS 製作・監督・脚本 サミュエル・フラー 撮影 スタンリー・コルテス 音楽 ポール・ダンラップ 出演 コンスタンス・タワーズ/ マイケル・ダンテ / アンソニー・アイズリー / ヴァージニア・グレイ / パッツィ・ケリー
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2003年03月17日(月)
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