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■ ▼ パトリス・ルコント『フェリックスとローラ』 (2000 仏)
正直に白状しておきますと、がっつり寝てしまいました。昼間のテニス疲れのせい?(^_^ゞ 淡々として動きがあんまりないんだよねぇ。そのくせ手持ちカメラなのか、必要以上の視線の揺れは結構疲れんだよ。 「安っぽいテレビドラマ」結末を最初に見せておいて、ありきたりな「テレビドラマ」の結末に導いてくれたよな。ネタばらしはやめとくけど、ありきたりの「テレビドラマ」の結末のこそばゆいこと。あそこまでしゃべってしまったらいかんでしょ。見る側をバカにしてたらあきませんよ。それとも『髪結いの亭主』なんかの結末の宙ぶらりんさにブーイングでもあったんかいね。あまりの整合性にボクはちょっと苛ついてんですが。なんか結局、ルコントの描く人間たちって善男善女ばかりじゃないかって。ローラ(シャルロット)につきまとう男が、もうつきまとわないために出す条件のほうがふるってるやんか。あ、このときのことばはジェットコースターでフェリックス(フィリップ・トレトン)と符丁させるのもうますぎてわざとらしい。善男善女で言うと、フェリックスの誕生パーティーとなるくだりでも、どうなることかと思わせておいてあれではな。 つまりですね、この映画、どうなることかと思わせておいて、はぐらかすことに終始してるわけですね。バンパーカーのおやじだってそう。そうしてメインのストーリーがそうなんだから、それでルコント自身がフェリックスに「安っぽいテレビドラマだ」言わせるんだから苦笑いしてしまう。 『髪結いの亭主』などのストーリーテリングなんかと比較してみるとほんとさみしいかぎり。と、何だか糞ミソに言うておりますが、そこはルコントなんですから、それなりに。安っぽくなくとも「テレビドラマ」ファンには受けるでしょ。 それから、なんと言うてもシャルロット・ゲンズブールやねんし(^O^)、フレンチ・ファッションが芝居してくれてるわけ。ああ、でもフェリックスねぇ、大衆受けはするんだろうけどボクは好きになれんなぁ。ローラみたいな女はイヤだなという声が多いけど、ボクはフェリックスみたいな男はゴメンだな。最後のフェリックスのセリフなんて....ゲロゲロもんでしょ。
FELIX ET LOLA 製作 フィリップ・カルカソンヌ 監督 パトリス・ルコント 脚本 クロード・クロッツ / パトリス・ルコント 撮影 ジャン=マリー・ドルージュ 美術 イバン・モッシオン 出演 シャルロット・ゲンズブール / フィリップ・トレトン / アラン・バシュング / フィリップ・ドゥ・ジャネラン
★★☆
2003年02月26日(水)
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