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■ ▼ ケン・ラッセル『肉体の悪魔』(1971 英)
 変態ケン・ラッセルの『肉体の悪魔』ですよ、と、原作は知ってるから、さぁて、変態ケン・ラッセルがどう料理するのかと思いきや、ちごた(^◇^;) 原作オールダス・ハックスレーって、こんなん知らん。ハクスレーってひょっとして、高校の英訳で泣かされたおっさんか? えっと、ラディゲ原作ではなかったけれど、料理人がケン・ラッセルなわけで、かなりにキワモノ。人間の屍体がカエルのようにころがる、ゲロ(^◇^;)ケ゛ロケ゛ロ〜もの。だからってホラーでもなくて、やっぱり変態カルトムービー。 話は16世紀中世のフランスの自由都市。全土統一を企てるリシリューは、ここで権力を握るグランディエ(オリヴァー・リード)が邪魔。そこでグランディエを悪魔異端裁判にかける。まぁ洋の東西を問わず、中世というのはむちゃくちゃだな。どうも話がぴんと来ないし、なんか大仰なばかりで退屈。実際寝転がって見てたら居眠ってしまったよ。 ほんまたいそうといえばたいそうで、ほんまにこんなことやってたんだろかと思うんだけど、例えばハツカネズミがくるくる回るようなしかけの直径10数メートルもあろうかという輪の中に奴隷となった町の人間を何人も入れてハツカネズミよろしくその輪を回させる。その輪が回る力で城壁を崩壊させるという仕掛けなんだが、その城壁の崩れ方がいかにもセットですというのが見え透いてしまって白ける。そこまで資金がなかったんだろう。 人、群集もやたらと出てくるのだけれど、ケン・ラッセル的空騒ぎ、バカ騒ぎ。どうも方向性というのがよく見えない。群集というのは煽られるばかりのバカなんだというのならまだしも、露悪趣味が目立ちすぎ。牛の種付け器のような浣腸器のようなのも出てくるしね、エロいのは好きだけど、アレは趣味じゃない。 あとはやたら芝居がかってるよなぁと思っていたら、どうも舞台劇だったらしい。が、そのような仕掛けもいまいちぱっとせず。ただちょこちょこと見られる装置、美術などあって、なんとか最後まで見たけれど、ラストの城壁が崩れた外側の殺伐とした一本道の風景だけは心に残ったな。それでつまらなかったら、テロップなんか見ないで済ますのにぼーっと流れるテロップを見ていたら美術がデレク・ジャーマンで、なるほどね、とは思ったくらい。 宗教や権力を向こうにまわして、とケン・ラッセルが考えたかどうだか、とにかくそういうのさえ伝わってこないんだよねぇ。困った(-。-;)
THE DEVILS 製作 ロバート・H・ソロ 監督 ケン・ラッセル 原作 オールダス・ハックスレー 脚本 ケン・ラッセル 撮影 デヴィッド・ワトキン 美術 デレク・ジャーマン 音楽 ピーター・マックスウェル・デイヴィス 出演 オリヴァー・リード / ヴァネッサ・レッドグレーヴ / ダドリー・サットン / マーレイ・メルヴィン / ジョージナ・ヘイル
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2002年10月14日(月)
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