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 ▼ ビガス・ルナ『ハモンハモン』 (1992 スペイン)


 このビガス・ルナはよっぽどおっぱい好きだったのだ。しかも巨乳好き。おっぱいにむしゃぶりつかせて「どうおいしい?どんな味?」って、あらこのフレーズは『おっぱいとお月さま』でも使ってたか。ちなみに「jamon」はもちろんハムのことだけど、原題「Jamon, Jamon」は「ふるいつきたくなるくらいエエ女」ってことらしい。
 ペネロペ・クルスのデビュー作、と聞いて、ハリウッドに移ってからの彼女からこれにたどり着いてきた彼女のファンなら怒るだろうな。彼女自身もこの映画に出て後悔してる、などと言うてるらしいが、ボクは『ブロウ』も『バニラ・スカイ』も見てないから何とも言いようがないけど、そうなのか?と思ってしまえる。なんだかんだ言いながら、ビガス・ルナとは『裸のマハ』(1998)演ってんでしょ。
 良くも悪くも、かつての日活ロマンポルノ。マザコンお坊ちゃまホセ(ジョルディ・モリャ)、そのホセとの子どもを妊娠してしまったシルビア(ペネロペ・クルス)。できちゃった結婚に反対するホセの母親コンチータ(ステファニア・サンドレッリ)は、ハム造り男ラウル(ハビエル・バルデム)を雇ってシルビアを誘惑させこの結婚を壊そうとするのだが・・・・ 一方、シルビアの母親カルメン(アンナ・ガリエナ)は酒飲みの夫と離婚して娼婦まがいで生計を立てている。そのカルメンにマザコン男が入れ込んで。。。。これかなり無理がありまする。あ、このことだけじゃなくて全体にストーリー的には無理があるなぁ。マザコン男に迫らせるアンナ・ガリエナのいやらしさ、ここエロい、エロい、これでもかというくらいエロい、きっとストーリー的な無理は承知の上の確信犯だね。あ、ここは何も見えませんよ(^_^ゞ 揚げ句の果てにはシルビアの鉾先は、ホセの父親に向かわせるにいたっては、無理も無理。それでも強引に運んでしまう筋立てはロマンポルノなんだって。
 ネタばらしついでに書いてしまうと、ホセの母親コンチータは男性用ブリーフの会社の社長。そのブリーフの宣伝のオーディションにやってきたのがラウルで、そのもっこりに惚れたというわけ。豚だとか、闘牛だとか、消化しきれていない道具立て、さまざまな小ネタ、それらの粗さも目立つけれど、なんかスペインの大らかさに見てる側が振りきられてしまう。
 思うに、ペネロペ・クルスのFカップの肢体にばかり目が行くけれど、実のところ、2人の中年女の情感的エロチックさを見るというのが正しい観賞方法でないかと。

Jamon, jamon
製作 アンドレス・ビセンテ・ゴメス
監督 ・脚本 ビガス・ルナ
撮影 ホセ・ルイス・アルカイネ
音楽 ニコラ・ピオバーニ
出演 ペネロペ・クルス / アンナ・ガリエナ / ステファニア・サンドレッリ / ハビエル・バルデム / ジョルディ・モリャ
★★★★


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2002年09月08日(日)
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