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■ ▼ ルイ･マル『ダメージ』 (92 英,仏)
ジュリエット･ビノシュってのは嫌いじゃないけど、だいたいあっちこっちにちょいと出過ぎ。もう少し絞ればいいのに。だからビノシュが出てるのでわざと外してたんだけど、ついルイ･マルという名前に乗せられてねぇ。でもルイ･マルってのももはや過去の人なんかねぇ。全然らしくないんだもん、ベタなハリウッド見せられてるようで、疑ったよ。
これってビノシュが全裸になってまで演るほどのものでもないでしょ。別にビノシュをかいかぶるわけじゃないけれど、ビノシュ=女のサイドからの恋愛観というものが見えてこないのね。だから見ててもビノシュに感情移入していけない。だったら、ジェレミー･アイアンズはどうなんだって、これも女性が好きそうな優男ってだけでイヤだな。だいたいイギリスの大臣候補だかなんだか知らないけれど、政治家にはどう逆立ちしたって見えません。アイアンズ、ビノシュと、よか男よか女で売ろうなんて魂胆見え見え。アクロバッチックなえっちシーン見せられたってさぁ、同じならゾクゾクするくらいの濃厚なキスシーンのほうがよっぽどずしーんと来る。
ずばり『失楽園』ネタ。親父が息子の女に手を出して堕ちていく話｡｡｡｡ってどうもねぇ、はっきり言って┗（-＿-;）┛ｵ･･ｵﾓｲ･･･ 不倫話は嫌いじゃないし、むしろ好きなくらい(苦笑)だけど、やっぱり何だかなぁ、お薦めでけへんなぁ。
Fatale/ Damage
監督 ルイ･マル
脚本 デビッド･ヘアー
原作 ジョゼフィン･ハート
撮影 ピーター･ビジウ
美術 ブライアン･モリス
音楽 ズビグニエフ･プレイスネル
出演 ジェレミー･アイアンズ / ジュリエット･ビノシュ / ミランダ･リチャードソン / ルパート･グレイブス / レスリー･キャロン / イアン･バネン
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2002年05月01日(水)
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