イラクの人質事件は最悪の結果を迎えたわけだが、口を開けばロクなことがないんでね、黙ってようかと思ったけれど、胃の底に重く澱みそうなので吐いてしまおう。
この前の3人の人質事件のときはあまりにラッキー、奇跡だったとしか思えない。最悪の結果は最悪の結果で、ボクとて無事生還してほしいと思っていて、それは当たり前だろ。だけど戦争状態であることが、あまりに希薄すぎるのだ。こうして安穏と日本で生活している人間にとってはなおさらのこと、誰も日本は戦争しているなんて思っていない。ボクも含めて。
ボクがまだ小学生だった頃に『山河あり』だったか、親に連れられて見た映画がある。ミッキー・カーチスだったと思うが、戦争敵国である日本でアメリカ人だと虐待を受ける、そのような映画だったような。なんで覚えているのか不思議なんだけど。考えてみれば、1945年にアメリカ人が無装備で日本の国内を散歩などできただろうか。
この間、唐組の芝居を栗東に観に行ったときに、ボクのすぐ後ろに並んだ人が、かつて20数年前にパレスチナでボランティアをしていた人だった。『風の又三郎』で状況劇場がパレスチナで公演したときに、ちょうどその公演地となった難民キャンプにいた看護婦かでボランティアをしていたという。その彼女が言うのに、「当然ですよ、戦争なんだから。あの『風の又三郎』をやったキャンプもそのあと爆撃を受けて消滅してしまった。2000人が死にました。」
テロが卑劣で戦争がそうではないなどと聞いたことがない。少なくともnackの言葉を借りれば《ブッシュに尻尾を振ってご褒美を待つ無思想の馬鹿国家》の国民であることを自覚すべきだ。
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