maggot's favorites #14



赤坂真理
ヴァイブレータ
講談社 '99.2



ところで椎名林檎の「本能」  
    ♪〜どうして歴史の上にことばがあるのか
「どうして?」と聞かれたとき、自分ではキザだなぁと思いながら、「人を傷つけるため、そしてその傷を舐めあうため」って、やっぱりキザかなぁ。でも自分で答えておきながら、あながち間違ってないなって思ってたりもする。
なんでそんな話がでてきたかっていうと、「蝶の皮膚の下」にしろ、この「ヴァイブレーター」にしろ、その失われたことばをめぐる話だと思うから。
男どもがひたすら美しいことばを求めて形骸化させていったことば=文学を、いったん破壊しつくした揚げ句にその失われたことばの美しさを追い続けているのが赤坂真理なんだなって気がしてしかたがない。つまり
    死--ねよ、おっさん
そしてそれが男と女の本性の根本的な相違に起因してると考えてもいいんじゃないか。それならば、次に生まれてくるとき、ボクは絶対、「女」に生まれてきたいと。
はからずもきょうは雛祭り。

2000/03/03