maggot's favorites #8



山本文緒
眠れるラプンツェル
ベネッセ '95.2.5 \1262



最初から白状しときます。これを今年('99)のゴールデンウィークに広島のカプセルホテルで読みました。勃ちました。
第一章 ねことねむる
第二章 おとことねむる
第三章 こどもとねむる
終 章 ひとりでねむる
この思わせぶりなタイトルではははぁ〜ん話は見えるなと思うたら大まちがい。
見えるには見えるけど、ほとんどサスペンス(笑) 大どんでん返し、というのは、山本文緒はよっぽど好きみたいで、この「眠れるラプンツェル」に味をしめて、続けて「きっと君は泣く」読んでんけど、そこでもどんでん返しに遭わされる。
簡単に言うたら、山本文緒の書くのはどれも、いまの恋愛小説・・で片づけられたらええんだけどねえ。男の書く恋愛小説、例えば「失楽園」とかさぁ(笑)、そんなんと比較したらアカンか(笑)、「失楽園」で「あんな恋がしたいなあ」とのたまった定年のおじちゃんがおるけど、そういうおじちゃんが読んだらビビるやろなあ。いまの女を赤裸々に描いてるな。あ、それ以上に、女の眼から見た男をすっ裸にしてしもてる。赤裸々なんてもんやないよ(-。-;) ああ、もうカンニンしてえな、ゆうてしまうくらいやね(笑)
そんでもってむちゃくちゃテンポがええ。歯切れがええ。文章そのものの美しさとか、いかにも文学、文学してますってもんやなしに、全体がその小気味よいテンポで疾走していくのである。をい、なに、急に評論家ぶりぶりちゃん(笑)
俳句の体言止めという小技があるけど、まさにそれね。
うははは、ゴタク並べんのはもうやめにしといて、ボクが勃ったとこ引用しといたろ(笑)
ぽろぽろと彼の頬に涙が零れた。彼は泣きながら、私の口の端についた血を指で拭った。
私とルフィオは、どちらともなく顔を寄せ合って接吻をした。
ああ、とうとうしてしまった。
断っておきますが、カプセルではさすがに、抜いてません(爆)
ああ、でもせつないよなあ。。。

99/5/22